Pocket

モビルスでは、「テクノロジーはコミュニケーションをどう変えていくのか」をテーマに【Communication Tech Conference2022】を2022年12月8日(木)~9日(金)の2日間に分けて開催し、当日は合計約2000名を超える方にご視聴頂きました。 こちらのページでは、基調講演に登壇頂いた宮内謙氏の講演の一部の内容を要約しました 。

その他の登壇者の基調講演の要約は、こちらのページに公開しています。ぜひご覧ください。


新しいテクノロジーによって、コミュニケーションの仕方がどんどん変わってきているなかで、いま最先端で動き出していることと、ソフトバンクグループで提供しているBtoB,toCの事例について紹介します。

現在の最先端の動き

NFT

グループのLINEがNFTを始めました。まだスタートして数ヶ月ですが、取り扱いアイテム数を10万点を超えています。例えばイベントの動画、データなどをNFT化すると価値のあるものになってきます。

TikTok

これは設立4年でユーザー数10億人を突破し、instagram・Facebookを上回るペースになっています。その勢いの理由は、AIによるリコメンド機能と、誰でもクリエイターになれるショート動画です。またリコメンド機能は「人が情報を検索する」だけではなくて、「情報が人を検索してくれる」というのが肝となっています。

Firework

自社webサイトに簡単に動画を埋め込み、購買を促進することが可能です。動画をいれることで、全くリアリティが変わります。またライブ配信も簡単に行う事が可能です。

この3つが特に今最先端で動き出しています。そして、3つに共通するのは、「繋がりの進化」です。ソフトバンクもコロナ禍で在宅勤務も増え、テクノロジーの進化により同様に顧客接点もむしろ増えています。この繋がりの進化を支えているのは、テクノロジーの進化です。そしてそれを支えているのは、CP、ストレージ、クラウドの進化です。

そしてこれから爆発するであろうブロックチェーンです。

グループでの取り組み事例

続いて、現在ソフトバンクグループで取り組んでいる5つの業界の事例について紹介します。

アパレル

ダイレクトなオンライン接客をLINE STAFF STARTが実現します。これはまさに、テクノロジーがハイブリットコミュニケーションを作っている事例だと考えています。

自治体の公式アカウント

現在、自治体のアカウントは、1200あり、これは総自治体の約7割に当たります。今後ますます自治体アカウントも増えて、住民票申請など窓口でしか今までできなかったものがスムーズに申請することができ、大変便利に進化した世界になります。

飲食店

現在たった4年で加盟店が374万箇所と多くの飲食店に利用いただいていますが、PayPayで支払うということができるようになっています。それこそスマートフォンひとつで公共料金など様々な決済を行ったり、単に支払いだけではなく、独自クーポンを発行しています。

また先日発表した「さとふる」でのふるさと納税での連携で新たな使い方が爆発すると思います。

保険事業

これまで契約したり、発行したり大変でした。それが「PayPayほけん」はドライブ保険、熱中症保険、コロナ保険と保険の概念まで変える手軽さで、コロナ保険は爆発して、お金が足りなくなりました。

これまでの手続きの煩雑さからとってかわって、この手軽さが今後は主流になると思います。

医療機関

病院検査やオンライン診療・検査で医師、看護師、薬剤師が24時間365日回答するものです。将来的には、AI医師、AI看護師、AI薬剤師になる可能性もありますが、ネット上で病気で悩んでいる時にその場で診察や処方ができます。これも新しいコミュニケーション、新しい繋がり、新しいコミュニケーションとしてすでに始まっています。

続いて、メタバースの事例として、我々Zホールディングスの事例を紹介します。

ZEPTOという完全アバターのメタバースがあります。その中で例えば自分の唇など顔の動きに合わせて完全に動くアバターでの発信や、またこの空間の中で企業とアバターが交流することも可能です。

ZEPTOがもたらす新たな価値は「Discovery to Conversion」です。例えば企業・ブランドの世界観を体験するという方法もありますし、新作アイテムのプロモーションを行う企業もあります。

またリアルとメタバースの相互送客を行った韓国の企業もあります。ソフトバンクもソフトバンクショップをこの空間のなかに作りました。その中で、アバターが実際に相談を行ったりもしています。

「マーケティング5.0」

最後になりますが、テクノロジーによりコミュニケーションが一気に進化しました。この「繋がりの進化」により、マーケティングも進化すると我々は考えています。これを我々は「マーケティング5.0」だと考えています。

一方で、我々が分かったことは、多くの企業にとって、ECサイトや広告など、多くの企業があらゆることを行なっていますが「多くのデータがディビジョンごとになっている」ということです。これを、カスタマープラットフォームにすることが最も重要だと考えています。