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未だ発展途上の対話型AI、何でも答える賢いチャットボットは幻想

近年、ディープラーニングで大きな進化を遂げた人工知能(AI)ですが、その発展度合いは分野ごとに大きく異なります。囲碁や顔認識、画像認識では人間を凌駕するようなAIが登場しました。

一方で、質問に答えたり、雑談をしたりする対話分野、対話型AIは発展途上です。

もちろん、利用分野や用途を限定すれば十分に活用できますが、何でも質問に答える自由に対話できるチャットボットの実現はまだ先になるでしょう。

囲碁や画像認識では人を凌駕するも、対話領域ではまだ発展途上のAI
囲碁や画像認識では人を凌駕するも、対話領域ではまだ発展途上のAI

チャットボット・AIの学習はじっくりと

公開前に社内で十分なAIの学習とテストを繰り返し、正答率90%程度まで学習が進んだ時点で公開します。

しかし、公開後には、社内では想定できなかったユーザーからの質問によって、正答率が60~70%程度に下がることも珍しくありません。

そこからは3か月程度をかけ、ユーザーからの生の質問ログを教師データとして、AIの学習を進めます。

中長期的には、80~90%以上の正答率を維持を目指していきます。

チャットボットの回答精度(正答率)の推移イメージ
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細川
AIチャットボットだけでなく、オペレーターによるチャット対応の履歴を活用することでチャットボットの学習が進みやすくなります。モビルスでは、AIとオペレーターのチャット対応履歴を蓄積し、自らチャットボットを賢くしていくことができるチャットボット学習プラットフォームを提供しています。詳しくはモビルスまでご相談ください。

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